「ようちかが尊い」あとがき

あらためまして
「ようちかが尊い」をお読みいただきありがとうございました!

今回は久々に、原稿の作業中にアニメの放送に沿って内容を変えることとなった作品でした。そしてページ数も予定より大幅に増えた作品でした。

 

(以下新刊のネタバレ入ります)

 

 

 

最初にこの本のイメージが湧いたのは、8話HAKODATE回のようちかホテル同室シーン+αでした。

部屋の振り分けがどのように決まったかは定かではないものの、
ようちかが同室は確定
■1年生は(善子ちゃんのセリフから)まるルビが同室の可能性が高そう
■3年は全く描写がない&2人部屋だけだと1人余るから大きい部屋で一緒に泊まっていそう
ということと5話を機に露骨に増えたよしりこから、これはよしりこ同室なんじゃ…?って思ったのがきっかけです。

もしかしたら善子ちゃんが、部屋の振り分けを悩んでいるまるルビの様子を見て気を利かせて自分から梨子ちゃんに声をかけたのかもしれませんが、ここはうちの本の梨子ちゃん設定(当然非公式)にある「ようちか推し」をベースに組んだら面白いことになりそうだな…そして善子ちゃんの不運な子(肝心なことを聴きそびれそうな)設定も活用してみたいな…。と思って話を作り始めていました。

最初は、隣の部屋で元気にワチャワチャしているようちかと、それを盗み聴きして勘違いする梨子ちゃん、そしてそれを見て勝手に勘違いをしている善子ちゃんの『ダブルすれちがいコント』で話が進んでそのまま終わる、そんなギャグ本の予定でした。おそらく表紙込み24ページ300円のいつもの本。

千歌ちゃんへなかなか心のうちを伝えられない曜ちゃんとか、それを後押しする梨子ちゃんとか、この時点では今回の本に入っていなかったです。
善子ちゃんについては最初から完成してました。そのせいで1人だけギャグオンリー。

この時点でおおかたの話がまとまった(と思っていた)ので、これなら冬コミの本が完成したあとでも間に合いそうだと心の余裕もできて、そこからは冬コミの原稿だけに集中していました。

 

 

ところが、12月16日放送の第11話。

閉校祭の回

 

 

渡辺曜さんの覚醒。

 

 

 

2期が始まってからなかなか存在感を出さず「そ、そうだよね。曜ちゃんは言葉で伝えてなくても千歌ちゃんや梨子ちゃんと分かり合ってるんだもんね…」と必死に自分に言い聞かせていたようちか&ようちかりこ勢の目の前に突然やってきた曜ちゃんの告白シーン。しかも1期1話の勧誘シーンや、友情ヨーソロー回で梨子ちゃんが曜ちゃんに伝えた『千歌ちゃんが抱いていた想い』と繋げる猛烈に熱い展開

 

 

そしてそれを優しい目で見つめる

 

大天使 梨子ちゃん。

 

 

 

千歌ちゃんになかなか想いを告げられない、
でもそれをついに告げた曜ちゃん

後押ししていたかはわからないけど、
想いを告げた姿を嬉しそうに見つめる梨子ちゃん

1期の友情ヨーソロー回でひとまず解決したもののどこかモヤモヤの残る三角関係だったようちかりこを、一気に愛情のトライアングルに昇華してくれた第11話

 

公式でこんなに素晴らしいようちかりこがあったのに、放送から1ヶ月もあとに出す新刊でまったく触れないなんてちょっと万死に値するかもなぁって思いまして、前半で思いを告げられない曜ちゃんやそれを後押しする梨子ちゃんを追加しよう、そしてラストはこの11話のシーンに繋げる展開で締める話にしよう、そう思って話を作り直していました。それに取り掛かったのが冬コミ新刊の脱稿後、12話が放送される頃でした。

12話は11話に引き続き濃厚なようちか及びようちかりこがあって溶けそうになりましたが、これは11話の延長線。新刊が閉校祭のところで終わっていれば綺麗につながるし問題ない。なので作り直した話でそのまま行けそうだなって思っておりました。総ページ数がちょっとに増えたけどこのペースならまだ全然間に合う。

よーし早期入稿だ。

 

 

 

そして最終話

 

 

覚醒後の曜ちゃんがすごい。

 

 

 

11話で千歌ちゃんに想いを告げてからというものの、これまで自分の心の声をしまい込んでいたかつての渡辺曜さんが遠い昔のように梨子ちゃんにもだーーーーーーーーーい好き♡しちゃう覚醒後の渡辺曜さん。

このだーーーーーーーーーい好き♡が実際どういう気持ちなのかは脚本の花田先生のみぞ知るですが、1期からの曜ちゃんを見る限り「気付いてすらいなかった自分の心の声を引っ張り出してくれた存在」に対する気持ちなのかなって私は考えています。
曜ちゃんは気配り上手で優しい子で、千歌ちゃんが乗り気じゃないなら無理強いはしないでいて、でもずっとどこか寂しさを感じていて。なのにその気持ちは自分といつもそばにいる千歌ちゃんとの間のみのものだったから、しっかりと気付くこともなく時が過ぎていって。そんな心のうちに知らず知らずしまいこんでいた気持ちを、これまでとは違う具体的な形で自分の心の中に表してくれた桜内梨子ちゃん。

 

 

だーーーーーーーーーい好き♡

 

でしょうね!!!(歓喜)

(※この解釈は私の勝手な妄想で行っているため異論があるかと思いますが、誰かに押し付ける気持ちはないのでどうかお許し下さい。)

 

 

 

そして前半の一部と後半すべてを白紙(さらば11話へ繋げていたプロット)に戻して作業を始めたのは、

年が明けた1月2日からでした。

 

ここまで内容を何度も変更したのは、サンシャインで最初の本となった『千歌ちゃんがかわいい』以来でした。
あの時は友情ヨーソロー回の直前でようちかりこの関係性がギクシャクしていた頃だったので、「この3人が今後どうなってしまうのか…」といった不安を抱いていた自分に対して、そんな不安を払拭したいがために作った本でした。締切数日前にネームを作り直して突貫で作業をして……それで完成できた、自分の中で特に思い入れのある本でした。
今回はその時と違って幸せオンリーな動機ですが、あの時と同じように直前に話を作り直してでも『この話にしよう』と思えた、また自分の中で思い入れのある本になりそうです。

 

イベントでこの本を頒布してから、普段の本に比べて多くの感想をいただけました。自分の解釈で押し切ったような本にも関わらず、共感してくださる方も多くて本当に嬉しいです。

普段は「思いついた楽しい話をみんなに見せたーい」っていう気持ちでギャグ同人誌を作っているので、『千歌ちゃんがかわいい』や今回の『ようちかが尊い』のようにいつもと違う気持ちで取り掛かった本を作ると、慣れない姿をお見せするようですこし恥ずかしさというかこそばゆさというか、そんな感覚を抱いたりしています。
でもこれだけ熱かったサンシャイン2期を見て、時々またこんな風にギャグ以外に色々と込めちゃう本を作るのでしょう。
不慣れで変な出来の本になっているかもしれないけど、それでも作りたいから…!!

 

 

そんなあとがきでしたが

あとがきも頑張って書いちゃうと恥ずかしいですね!!

 

普段のギャグだけな本も、今回みたいな本も、
今後もまた読んでいただけたら嬉しいです!

 

みやまき